プロローグ
◆プロローグ
実験年代T.C.-80…。
人類は住み慣れた土地を離れ、
雪と氷に覆われた極寒の星『EDN-3rd』における入植実験を開始。
実験の進行と共に、移住してきた人類を受け入れるための施設も建造され、
入植への準備は着々と進んでいるかのように見えた。
しかし、入植の途上、発見された原住生物『AK(エイクリッド)』は、
人類に対して敵意をあらわに襲い掛かってきた。
AKの襲撃に対して有用な兵器を持たない人類は、
やむを得ずEDN-3rdから撤退を開始した。
しかし人類は、撤退の際に、
AKが内包する『T-ENG(サーマルエナジー)』を発見する。
枯渇する旧資源に変わる、新たなエネルギー…。
それは、人類にとって諦めることのできるものではなく、
EDN-3rdへの希求をより深めるものとなった。
やがて人類はAKに拮抗する新兵器『VS(バイタル・スーツ)』携え、
入植実験を再開する。
VSを駆使し、AKとの激戦と共に、少しずつ進んでいく入植実験。
一方で、撤退の際に取り残された人類は、“雪賊”となり、
VSを駆って星を跋扈していた。
そんな中、ある雪賊の一団によって、氷の中から一人の青年が救出された。
青年は“ウェイン”という自分の名前と、
父を殺害した“ミドリメ”というAKの存在を除く、すべての記憶を失っていた。
やがてウェインは、VSを操り、自分を救出してくれた雪賊と共に、
記憶の手がかりとなる“ミドリメ”を追うことに。
極限状況の星における激しい戦いの果て…
ウェインの失われた記憶が握るひとつの真実が、
星の存亡を賭けた壮大な計画を紡ぎだしていくことになる…。